将棋

元将棋ファンの最後の退場の挨拶

私の将棋との出会いは小学生の頃で、そこから長年濃淡はありますがファンを続けてきました。 米長会長の時代に多々の理不尽な事件が起こり、そこで情熱はかなり醒めたものの関心は失わず将棋界を見続けて、数々の名勝負に心躍らせてきました。 今回現役トッ…

将棋から暫く離れます

本日公益法人infomationサイト内より、日本将棋連盟の違法行為に関する情報提供を行いました。これまで三回のブログ更新、今回の情報提供により、自分でできる範囲のことは全部行ったと思いますので、暫く将棋関係の積極的な情報収集を行うこと、またSNSで将…

三浦弘行九段冤罪事件について(その3(その2への追記))

前回記事にコメント頂いたことについて考えを述べたいと思います。 ちょっと多方面に喧嘩を売るかもしれないのでその点ご容赦ください。「もし三浦九段がこの件を訴訟にして日本将棋連盟が敗訴して潰れてしまっては、結局三浦九段の戻る場所がなくなってしま…

三浦弘行九段冤罪事件について(その2)

前回記事(三浦弘行九段冤罪事件について)は思っていた以上に沢山の方に読んでいただけたようでまずその点感謝いたします。前回記事ではこの冤罪事件における連盟の対応のまずさについて私の思うところを述べ、12月26日に行われた第三者調査委員会(但木敬一…

三浦弘行九段冤罪事件について

標記の件、自分の考えを述べてみたいと思います。なお詳細な経過については将棋ワンストップさんに詳しいです。そちらの方をご参照下さい。まず最初に言っておきたいのは、12月26日に行われた第三者調査委員会(但木敬一委員長)の報告において、所謂ソフトを…

僕の考える来年以降の電王戦

先週末に今年の電王戦が終わりました。開催前は「去年の三浦ーGPS戦で勝敗という興味でワクワクできる勝負は終わった」と公言して関心ないよー的ムードを醸し出していたのですが、結局今年も結構楽しんでしまいました(去年ほどニコ生にかじりつきでもなく見…

電王戦雑記(第一局:習甦ー菅井戦)

標記について気の向くまま書いてみたいと思います。文章の構成等を考えるのがめんどいので、箇条書きにします。あと情報のソースは示しませんのでソースのない情報は信じないという方は信じないでください。・まず結果(習甦勝ち)が意外だったという感想が…

第26期竜王戦七番勝負シリーズを振り返る

標題の通り森内4-1で竜王位奪取となった第26期竜王戦について全体的な総括をしてみたいと思います。(自分が文章を書く場合、着地点といいますか最終的にどういうことを書きたいのかある程度構想を立ててから書くんですが、今回に限っては筆の行くままに書い…

異能の才が描く「勝利への構図」(竜王戦第五局)

挑戦者の森内名人が三勝一敗と竜王位獲得まであと一勝という状況で2013年11月28日〜29日に行われた、第26期竜王戦七番勝負第五局、渡辺明竜王対森内俊之名人は135手まで先手の森内挑戦者が勝利し竜王位を奪取しました。 ちなみに棋譜は→こちら本局のハイライ…

「研究」を巡る究極の凌ぎ合い(竜王戦第四局)

2013年11月21日〜22日に行われた第26期竜王戦七番勝負第四局、渡辺明竜王対森内俊之名人(結果は144手まで後手番の森内名人勝ち。森内名人の三勝一敗となり竜王奪取まであと一勝としました)の内容について僕が感じたことを書いてみたいと思います。ちなみに…

電王戦第五局

三浦八段とGPS将棋の対戦でした。 対局後のインタビューでGPS開発者(チームGPS)のお一人である金子さんが「ソフトの将棋は一局単位だと出来不出来の差がある」と仰ってましたが、その「出来のいい方」、それもMAXに近い実力が出たのではないでしょうか。同…

「電王戦が面白すぎて」の件

前回エントリーでは、私の文章の迂闊さもあって、コメントでの人格否定やら、ツイッターでの絡まれと色々ありました。それに懲りずに今旬なうちに考えてることを書いてみたいと思います。 とにかく凄い盛り上がりです>電王戦。一方で現在棋界の最高タイトル…

電王戦第四局

塚田九段とプエラαの対局でした。 ツイッターやネットをざくっと見渡すと、塚田先生の諦めない執念が劣勢の将棋を持将棋まで持ち込んだことに対する賞賛の声が多いようです。人間賛歌と言いますか。で僕の感想ですが塚田先生の指し方に「がっかりした」とい…

電王戦第二局

30日に行われた第二戦(ponanza対佐藤慎一四段戦)、ニコ生で終局&記者会見までガッツリ観戦しました。 あくまで素人目の印象ですが、終盤やや人間有利で、ソフト側の若干無理目な攻めを人間側が受ける(但し正確に受け続けないと寄り切られる程の微差)展…

毒吐きます

将棋がブームらしい。でも僕の気持ちは塞いでいる。そのもやもやを解消するためちょっとだけ毒を吐かせてください。論理的な文章ではありません。ご勘弁を。僕が将棋ぐらい好きなものに競馬がある。競馬の売上げは今どんどん衰退している。何故か。凄く偏見…

どうぶつ将棋cafe in 大津グリル(3/21)

気になってたイベントで丁度休日に開催されたので行ってきました。以下簡単に感想を。○よかった点 ゲストの糸谷先生とお話できたこと。新しい将棋を通じた関係ができたこと。○わるかった点 事務局の仕切りの悪さ。3人もスタッフがいるのに、参加者への配慮…

7級に上がった

将棋倶楽部24で瞬間風速で7級に上がった。昇級の将棋は一方的凹殴り。 でも週末に将棋倶楽部24名人戦で下位者から点数をむしられるので、風前の灯と言ってよいかと。

2010年のベストワン

去年を振り返ってのベストワンの発表です。なお本と芝居はベストワンを公表できるほど数がこなせていないので今回は発表しません。(1)音楽 相対性理論「気になるあの娘」(アルバム「シンクロニシティーン」収録) 一発のアルバムの発表のみだったが、期…

一年の計

ブログをお休みしていた間のことの振り返りもまだなんですが、とにかく一年の計画は元日に立てるものと思いますので、こちらを先に行きます。まず一つ目の目標は「世間に関心を持つ、知ろうとする」です。 今までの自分は基本的に「世間にニヒルというか無関…

強い心と知識 第23期竜王戦七番勝負第6局 ▲羽生善治-△渡辺明

渡辺明の居飛車対振り飛車 I 中飛車・三間飛車・向かい飛車編 (NHK将棋シリーズ)作者: 渡辺明出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2008/02/13メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 14回この商品を含むブログ (15件) を見る渡辺明の居飛車対振り…

3月のライオン(羽海野チカ)の感想

3月のライオン 5 (ヤングアニマルコミックス)作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2010/11/26メディア: コミック購入: 27人 クリック: 953回この商品を含むブログ (410件) を見る先日第五巻が出たので買って読みました。将棋クラスタでは絶賛の…

梅田望夫氏の新刊の感想

先日読了したので感想を書きます。 タイトルを読んで、所謂勝負術とかビジネス系統に役立つ本と思って買ってしまった方、ご愁傷様です。この本は将棋の好きな人にしか楽しめない本です。まあ刊行者サイドからするとこういうのも仕事の内なんでしょうね。 さ…

キフツイ投稿の棋譜(対ハム平手中飛車Part2:コメント完全版)

先ほどkiftwiに投稿した棋譜のコメントが完全に読めないためこちらに貼っておきます。よろしければどうぞ。(「」内がコメントです)開始日時:2010/10/14 終了日時:2010/10/14 先手:starprairie 後手:ハム平手(1)▲7六歩 (2)△3二金 「この手は専…

LPSA金曜サロンへ行ってきました。(後編)

えと。櫛田先生に「一局どうですか?」と言われたまでが前編ですね。前編でさらっと「手合いが植山先生から、櫛田先生に変わってました」と書きましたが、そもそも男性のプロ棋士を「見た」のが数年前の一番長い日の解説会(@関西将棋会館)で桐山先生(あと…

LPSA金曜サロンへ行ってきました。(前編)

先週の金曜日(7/16)LPSA(日本女子プロ将棋協会)の「金曜サロン」に行ってきました。場所は東京の駒込です。「金曜サロン」には5/15に最初に行きまして(その時は日帰り)、丁寧な指導とアットホームな雰囲気が気に入ったのでリピとなりました。なかなか単独…

竜王戦最終局

羽生名人三連勝、渡辺竜王三連勝で迎えた最終局。第六局で渡辺竜王が研究勝ちした後手矢倉急戦を羽生受けてたつ。羽生が押していたが終盤変調で渡辺逆転。現在最終盤。何か再逆転っぽい流れ。熱い! 20分前に渡辺竜王勝ちと先走りましたが、今ようやく勝ち…

女流王位戦 石橋王位が初防衛

http://event.nishinippon.co.jp/shogi/joui/19joui5/index.shtml 石橋幸緒王位vs清水市代二冠(挑戦者)、石橋二連勝、二連敗で迎えた第五局。この二人は師弟にあたり、しかし石橋王位を含め数人の女流プロが女流棋士会から独立し、新団体(日本女子プロ将…

第56期王座戦五番勝負第2局 羽生善治王座 vs 木村一基八段 

羽生一勝の後を受け二戦目。木村八段の先手で相矢倉の定跡形、先に定跡をはずしたのが羽生王座で、その後無理気味ながら羽生攻め、木村受けのおなじみの展開に。夕食休憩後からリアルタイムで観戦しました。基本的に木村有利の分かれだったのですが、いつの…

竜王戦挑戦者決定3番勝負第3局、羽生名人−木村八段戦

木村先手。後手の羽生名人は一手損角替りから向かい飛車に。お互い玉を穴熊に囲い、千日手模様を含みつつ神経戦に。結局羽生が穴熊の囲いを崩す桂跳ね(これをパンツを脱ぐと言います)で攻め、木村受けの展開に。 先手の木村八段がやや優勢かと言われていた…

王座戦5番勝負第1局

羽生善治王座 vs 木村一基八段。先般の竜王戦挑決と同じ組み合わせ。今まで忘れてた。羽生王座は16連覇中。羽生先手で一手損角替わりから木村八段が変化して未知の局面に。羽生王座の飛車切りからの猛攻に木村八段が受けるというおなじみの展開。控えがまた…