デトロイト・メタル・シティ

9/6 TOHOシネマ伊丹 11:55〜上演時間約110分。観客50人程度(3割)
あらすじ(公式サイトhttp://www.go-to-dmc.jp/index.htmlより抜粋+加筆+修正)
根岸崇一(松山ケンイチ)は、「No Music No Dream」が身上の純朴青年。オシャレな渋谷系ポップソングミュージシャンを夢見て大分の田舎町から上京。しかし、大学卒業後何故か彼は、奇抜なメイクと演奏で人気を博す悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)のギターボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」として活躍する羽目になってしまう。
DMCはライバルのデスメタルバンドやパンクバンド、HIPHOP界のカリスマなどを次々と討ち果たし、レジェンドを重ねスターダムにのしあがっていってしまう。そんななか、アメリカ・ニューヨークから、凶暴極まりない世界的デスメタルのカリスマ、ジャック・イル・ダークが音楽界からの引退を発表し、その引退を前に世界中のメタルバンドと戦うワールドツアーを敢行するというニュースが入ってくる。そして、日本での対バン相手にDMCが正式指名されることに・・・。
一言で言えばありえん話ですが、こんなに腹抱えて笑ったのはいつ以来かな。上記では略しましたが、大学時代のマドンナで根岸が目指してきた「おしゃれ」系の雑誌の編集者になった相川さん(加藤ローサ)には「DMCは最低」と呼ばれ、それゆえクラウザー=根岸君というのは隠さねばならず、その正体がばれそうになりどたばたするくだりとか、最後の頂上対決での牛のくだりとか、もうゲラゲラ笑いました。一方で裏テーマとして「夢」がありまして、お洒落な音楽で人を幸せにしたいのに、凶暴な言葉で観客を煽ることに秀でてしまい、自分の理想から遠のき続ける彼が最後に下した結論とか。そのあたりは正直涙出ました。
デスメタルってのもいいなあと思った時点で、この映画にやられてますね。楽しかったです。役者ではイカレたDMCのプロデューサーの松雪泰子、カリスマお洒落系プロデューサーアサトヒデタカ(これって当然中田ヤスタカさんがモデルっすよね)の鈴木一真DMCの熱狂的フォロアー役の大倉孝二、主人公の母の宮崎美子がよかったです。勿論主人公二人も熱演。マツケンはまた評価が上がったな。