第21期竜王戦挑戦者決定三番勝負第二局

http://live.shogi.or.jp/ryuou/
羽生善治名人（1組5位）VS木村一基八段（1組2位）場所：東京将棋会館(先手は木村八段)
羽生名人の一勝で迎えた第二局。羽生名人が勝てば、渡辺竜王と初の永世竜王位（通算五期）を賭けた大勝負。木村八段が勝てば挑戦権は第三局に持ち越し。
18:13現在で47手まで進んでいます。後手一手損角替り、先手早繰り銀、後手腰掛銀の定跡形から、羽生名人が新手。未知の局面に入りました。現在羽生名人攻め、木村八段受けの構図で夕食休憩に。残り時間先手2時間21分、後手58分。仕掛け前に羽生名人が1時間23分の長考をしたので持ち時間に差がついています。形勢は不明。
中継サイトには石田九段が登場し賑やかです。前回の中継担当（流星氏）のコメントが自分に酔いすぎだったので、おなじみの中継者（烏氏）の中継はありがたいです。当然羽生名人応援。
19:15追記。中継サイトに今日対局を終えた渡辺明竜王が登場。竜王の生解説が聞ける喜び！素晴らしい。ちなみにジムはやめ。明日頑張ります。19:19追記。佐藤棋王も来ました。さすが将棋会館控え室が豪華です。52手目羽生名人△6八歩！これは木村さん予想してなかったでしょう。長考に沈むと思われます。それにしても控え室強すぎ。２ちゃんねるの実況見に行く気になりません。
19:33追記。やはり木村八段が長考に沈んでいます。木村八段は千駄ヶ谷（将棋会館が千駄ヶ谷にある）の受け師と呼ばれ、薄い玉でするりとかわす受けが得意です。しかし羽生名人相手にはその受けが効かず現在のところ対戦成績は圧倒されてます（羽生13勝ー木村3勝）本局も羽生の攻め、木村の受けと棋風が出た一局になっています。
19:45追記。まだ木村八段が考えてます。△６八歩が読んでなかった手なのは間違いない感じです。でも読みにない手がよい手である保証はありません。一応ご飯は終了しました。これから明日以降の昼ご飯用にお米を炊きます。
20:03追記。まだ木村八段考えてます。中継ブログhttp://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/に控えの検討模様が音声なしで画像のみ中継。渡辺竜王とハッシーこと橋本祟載七段が指して、横に佐々木慎五段、村山慈明五段、佐藤康光棋王。この控えの検討は先手の木村八段やや優勢。プロが複数名で読んでるので間違いないでしょう。
20:08追記。中継サイトに面白い文が。「豊川六段は「音声は入ってないんですよね。大丈夫ですよね」と念を入れてから、おもむろにモノマネをはじめた。」豊川六段はお茶目なキャラと二歩（TV棋戦でやらかし）と寒いダジャレで有名ですが、将棋も強いです。最近特に好調。
20:28追記。木村八段まだ考えてます。何を考えてるか頭の中を見たいです。ちょっと外出します。
21:42追記。帰ってきました。ご飯も炊けたよ。53手目、長考の末木村八段が検討陣の予想にない手。結果的に羽生名人が王手飛車をかける形になり。プロ的に言えば王手飛車かけたほうが負けなのですが、この場合はとことん難しいようです。67手目時点で残り木村28分、羽生30分。持ち時間も互角。こうなると終盤安定の羽生名人若干有利でしょうか。さて土壇場でここからは目が離せません。なお中継の解説は渡辺竜王です。自分への挑戦者が決まるこの対決。どういう思いで見ているのでしょうか。
21:53追記。7手ほど進みました。渡辺竜王の読みでは木村勝ちのようです。桂馬を渡すと後手に詰みがあり、桂馬を渡さないで寄せるのが難しいとのこと。検討手順どおりに進んでいます。見守るのみです。
0:00分追記。木村八段が勝ちました。途中家族用事で手順が追えなかったので今やっと手順を見ました。90手目の単に金取りがポカで、控え室検討手順なら羽生名人が勝っていた模様です。羽生名人が終盤で間違える（特に控え室手順を逃して負ける）のは珍しいです。羽生ファンとしては残念ですが、次勝ってくれることを期待します。
渡辺竜王の解説はお見事でした。竜王サイトへトラックバック張っておきます。http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/889c4b0b427df5d6ab46d71904e078d8/57
0:20追記。棋譜を見直しましたが、91手目の飛車成りから玉を上に追っていく手順は素人でも読めるところ。控え室推奨の7三玉は石田九段も指摘したように、プロ好みの一着。どこに誤算があったのか知りたいところです。こういう敗戦が微妙に多くなってるのはファンとしては不安材料ですね。あと前のほうで王手飛車をかけたほうがプロ的には不利と書きましたが、実際の勝率はどうなんでしょう。前々回の名人戦で森内名人が王手飛車竜取りをかけました。あれは最後の大ポカで名人が負けましたが、名人が絶対的に有利だったと記憶しています。（0:33追記。特設ブログによると、7三玉は両者とも見えてなかった模様です。対局者心理の綾を感じますね）