「パコと魔法の絵本」(ネタバレ軽くあり)

本日15:15の回。@TOHOシネマズ伊丹。金券ショップで仕入れた複数タイトルが見れる全国共通の前売り券(1280円)。客席6割。上演時間2時間強。パンフ(600円)購入。
元々私が行く予定で券を買っていたのですが、妹にプレゼントで渡し、しかし妹が行く余裕がなく、結局私に戻ってきました。シネコンですので他に「ポニョ」、「容疑者Xの献身」も見れる券でしたがこれをチョイス。
事前知識として結構「泣かせる」という噂は入れてました。あとは珍しく「本」起点ではなくオリジナルと思ってました(これは結果は違いました。最後に)。
結果なんですが、作り手の思惑通り、今まで見た映画で一番泣きました。もう途中でボロボロと。
こっからが軽いネタばれですが、結局「クリスマス・キャロル」と「博士の愛した数式」のいいとこ取りです。でも凄い巧妙に「泣きツボを刺激するように」(例として可愛い女の子供を使う)脚本が計算している。それを凄い役者(役所広司アヤカ・ウィルソンの両主演。他上川隆也さん、阿部サダヲさんあたり)と、凄い演出、凄いCGまで使ってむちゃくちゃ丁寧に作っている。
これが1300円(前売)で提供されたら、そりゃ芝居なんて敵わないですって。3500円払って見たsundayの感想書くのがあほらしくなるぐらいでした(書きますけど)。「クリスマス・キャロル」って今時の子供は読まないで(私は中学時代に読んだ記憶が)しょうから、子供のいる人は小学生以上なら(下手すると幼稚園児でも大丈夫)、情操教育の一環として見せましょう。大人の人、思い切り泣きたい人は行きましょう。泣くまいと思っても泣きます。保証します。
難を一点だけ言えば、妻夫木さんのエピソードがアクセントとしては効いてるんですが、泣いてる途中でに素に一度戻ってしまう(泣けるほどのエピソードでない)ので、できればずっと泣かせて欲しかったかなあと。
最初に後藤ひろひと、メインキャストの一人に山内圭哉が出てて、劇中劇の手法といい、演出の一部一部に大王臭がするなあと思って見てたら案の定。エンドロールに原作:後藤ひろひと「MIDSUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人」の文字が。ググルと2004年7月初演の模様です。「クリスマス・キャロル」は古典、「博士」が2003年9月出版ですから、大王の業績は二つを合体させたということだけですね。芝居の方が先なら凄かったんですが。残念。