「イキガミ」

10/26(日)15:30〜TOHOシネマズ伊丹、上演時間135分、客席2分(50名程度)、前売券(1300円)、パンフ(600円)購入。
あらすじ。とある時代の日本。命の尊さを国民に知らしめる目的で、小学校入学時に、18歳から24歳の特定の日付・時間で突然死に追いやるウィルスを1000人に1人の割合で注入する(全員が注射を受けるので本人は知らない。国は知っている)という法律が施行されている。主人公(松田翔太)はその死の宣告を書いた紙(イキガミ)を死亡時刻の1日前に本人に届けるという仕事(国家的にはエリート)に就く。主人公の届けた3通のイキガミに関する人間模様。
前知識としては松田翔太が出演。星新一の某短編とそっくり疑惑?あたり。
三つの話は基本的に独立していて、ワンシチュエーションに対する3つの短編という感じです。但し松田翔太という主人公の目を通した語り口なため、全体を包む統一感もあります。
各話のネタばれにならない程度の感想を。第一話。主役の金井勇太が素晴らしい。相手役の塚本高史もいいです。歌の場面では泣きました。第二話。話としてはこれが一番重いのですが、吹雪じゅんの母親役、佐野和真の息子役がいまいちはまらず。塩見三省唯一健闘の感。第三話。とにかく成海璃子に尽きます。こういううぶっぽい女性役ってよっぽどでないとしっくり行かないのですが、彼女は完璧でしたね。彼女はあちこちから引っ張られることでしょう。私も惚れて、いきなりmixiコミュに入ってしまいましたから(笑)勿論山田孝之もいいです。ラストの一面の○○○の場面では号泣しました。
松田翔太もしっかりはまってましたよ。生きるということはという深遠なテーマを扱っているのですが、上手く絡め手で最終的にそこに待ってきた感じ。これだけ泣けて、考えさせられて、成海璃子の顔が眺められて(笑)、1300円は安いです。
最後にトリビア。吹雪じゅんは専属のメークさん使ってました。やっぱハイビジョン対応が必要ということでしょうか。