サマータイムマシーン・ブルース

もうそろそろDVDというコンテンツも埋めましょうということで。
2005年の作品。本広克行監督。約1時間45分。TSUTAYA当日レンタル半額デーにつき130円。
前知識。ヨーロッパ企画の舞台の映画化。オリジナルの舞台は見てる。いい意味で矮小な学生生活とチープなタイムスリップの相性が抜群だった。苦い恋話という記憶が強烈。
以下感想。非常に忠実に原作を映像化。舞台版はSF研の部室から一歩も出ないが、本作は外の風景を入れて裏の話も含め全部映像で説明。逆に説明が過剰気味だったような気も。
自分の好みは舞台版です。本作を観ると部室一本で全てを語った舞台版の凄さがより際立ったような。あと原作の一番面白いところであるチープさが丹念な映像で消えてしまった(例:タイムマシーン。舞台は板一枚にレバーというチープ加減。でもそれがいい)あとヨーロッパ企画上田誠さんの書く学生のしょうもない台詞は、やっぱヨーロッパ企画の役者さんが演じてこそ輝くなあ。瑛太とか川岡大次郎とかのメジャーな役者さんの口から出るとちょっとくさい感じがします。よかったのは芝生と空の描写。何度か映画を見て思うのですが風景が役者の後ろに見えるのは映像作品ならではですよね。
役者。瑛太×上野樹里という「ラスト・フレンズ」カポーの原型。豪華だが、瑛太はまだ自分のキャラをこの時点では掴めていなかったなという印象。上野樹里はこの時点で上手い。あと真木よう子。クレジットが出るまで分からなかった。女は変わるよね。ヨーロッパからは本多力さんと永野宗典さん。やはりこの二人は光っている。佐々木蔵之助もよい。三上市朗、楠見薫、川下太陽と関西小劇団ファンには懐かしい人々の出演も。
それにしても130円で映画一本はお得ですね。どんどん観て行きますよ。