毒吐きます

将棋がブームらしい。でも僕の気持ちは塞いでいる。そのもやもやを解消するためちょっとだけ毒を吐かせてください。論理的な文章ではありません。ご勘弁を。

僕が将棋ぐらい好きなものに競馬がある。競馬の売上げは今どんどん衰退している。何故か。凄く偏見に満ちていると思われるかもしれないが、「女性と若者に媚びた」からである。中央競馬を主催しているJRAは競馬場とWINS(街の馬券売り場)を綺麗に改修して、若者向けCMをバンバン打った。確かに競馬場には若者と女性が来た。しかし彼らは飽きやすい。彼らはすぐに去っていった(正確に言うと去った分だけ流入するので入れ替わっている)。一方今まで馬券を買ってきたおじさん層は居場所を奪われ、今残っている人々も凄く居心地が悪そうである。

競馬はブラッドスポーツという綺麗な側面もあるが、やはりその本性はギャンブルである。ギャンブルとは他人のお金を奪って自分のものにすることである。鉄火場という言葉がある。鉄のように真っ赤に燃え滾る血に溢れた博徒が集まる場所という意味である。しかし競馬場は「ギャンブル臭」を徹底して排除した結果、本来集っていた人が来ない場所になってしまった。

将棋もタイトル戦での和服に代表される様式美があり、確かに文化の側面もあるだろう。しかし勝ち負けがはっきり付き、勝った者が正義であるという「勝負」の世界なのだ。現在の日本将棋連盟会長の米長氏の現役時代のニックネームは泥沼流である。かの大山永世名人も盤外戦術を多用したという。決して将棋というのは綺麗なものでないのだ。

今の将棋ブームも将棋のそういった汚い部分に無理やり蓋をして(もしくは見ない振りをして)いないだろうか、表層だけのブームはすぐに去ってしまう。なんとなくそうなってしまいそうなのが怖い。

・・・という見方は多分少数派なんでしょうね。まあ十年後ぐらいに結果が分かるでしょう。