竜王戦挑戦者決定3番勝負第3局、羽生名人−木村八段戦

木村先手。後手の羽生名人は一手損角替りから向かい飛車に。お互い玉を穴熊に囲い、千日手模様を含みつつ神経戦に。結局羽生が穴熊の囲いを崩す桂跳ね(これをパンツを脱ぐと言います)で攻め、木村受けの展開に。
先手の木村八段がやや優勢かと言われていたのですが、羽生名人の執拗な攻めに木村八段が押され、最後は所謂「ゼ」(絶対詰まないの意味)を生かして、思い切りのよい攻めで羽生名人が勝ちました。
これで渡辺竜王と羽生四冠の現時点で考えうる最高の番勝負(永世竜王争奪)が実現しました。羽生四冠は王位戦でも奪取の目(現在3勝3敗)を残しており七冠(全部のタイトル所持:羽生四冠は一度七冠を経験している)の道も残っています。渡辺竜王もこのところ調子を上げているので対戦が非常に楽しみです。
今日は激指定跡道場(ソフト)の検討モード(コンピューターが指し手の読みと形勢を披露)で終盤を中心に。コロと戯れつつ見ていたのですが、一貫して木村八段の方が厚い(羽生名人の攻めが薄い)という読み。しかし羽生名人の手はコンピューターの読みとはことごとく違い、知らぬ間に名人優勢になってからは、コンピューターの示す唯一の最善手をことごとくその通り指して、勝ちきりました。自分で読みながらも、2ちゃんねる観戦も乙なものですが、これも面白いですね。
今日のコロは夕ご飯を殆ど食べませんでした。その場合はあっさり皿を下げ、心配している様子を見せないのがよい(心配そうな顔をするとそれを見てストレスが溜まる)ということでしたので、普段どおり遊び(若干量を多めに)ました。明日も食べないようなら何らかの手を打たないといけないかもしれません。