欝の話4(一旦最終回)

三日空きましたが、特に体調等の問題ではないのでご心配なく。
では前回の続き。「管理者として部下に欝を出さないためには」です。ただこれは組織や労務時間管理制度がある程度しっかりしている大企業という前提で話をします。それとあくまでも私見ですのでその点宜しく。
ぶっちゃけますが僕の考えでは、会社で欝の人が出たら基本的にその直属の上司の管理能力の問題だと思っています。できる管理者は欝の人間を出さず、未然に防げると思います。
欝になるといっても、それは突然なるのではなく、その予兆というものが必ず出ます。例えばアウトプットの質の低下、元気がなくなる、休暇が多くなる等。それを敏感に察し、その原因を付きとめ、解決する。簡単なことですが意外にこれを自分の仕事の一部だと思っていない管理者も意外と多いのですね。あと原因究明も本人に直接問いただすだけでなく、搦め手(部下の同僚に聞いてもらう、自分の更に上の管理者を使う)等いろいろ手段があります。問題はストレッサー(ストレスを与えているもの)が自分だと判明した場合ですが、自分の改善で何とかなる場合は改善する、無理な場合は配置転換等を考えることです。
あとは休養を取らせるなら、一気にある程度の期間(最低二週間連続)をあげること。「いない間の仕事は大丈夫だから心配しないで休め」と言える度量があるといいですね。
あと長期休暇中の欝の人間を部下として預かった場合ですが、基本は上記と同様「しっかり休め」でいいです。ただ欝病人はデリケートですので、恐る恐る接している感が伝わるとまずいです。欝という病気を理解して問題を共有しようという姿勢を伝えてほしいなと思います。
「病人の立場から偉そうなこと言うな」という非難上等です。
一旦欝の話は切ります。もし何か質問したいことがあれば何でもどうぞ。お待ちしております。