「現代日本演劇・ダンスの系譜」 セミネールin東心斎橋に参加

http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20080922/p1
大阪在住演劇コラムニスト中西理さんが講師を務める標記の講座に参加してきました。第一回の題材は「チェルフィッチュ」。
「目的地」(同席のいわももさん失礼、間違えてました)をNHKで見ただけの劇団でしたが、「三月の5日間」の上映あり、中西さんの論理的な解説ありということで楽しめました。やっぱりこうやってきちんと論理的に芝居を見られる(さらに疑問点はすぐに回答いただける!)機会は本当になかなかなく、ありがたいと思いました。(犬の世話があり途中抜けしました。また早く帰るため場を読まずに多く発言しました。他の人のすみません。)
「三月の5日間」は素晴らしかったです。こんな方法論もあるのかと素直に感心しました。ただ私的にはこれ以上の主張がないなら、東京まで行って見る価値があるとは思いませんでした。一回見れば十分という感じです。(つまりこの手の主張なら、既にNODA MAPや青年団がもっとえぐる感じでしている。では新しい手法(旧来の手法でない)を使わないと表現できないことがそんなにあるとは思えません。)帰りにいわももさんとマクドでお茶しましたが、大阪の閉塞感は酷いけど、東京も結構似ているかもねという意見で一致しました。若い才能が能力を使う方面を考えた場合、人間関係も大変で、金にも困る芝居という方面になかなか行きづらい状況(もっと簡単に自己表現し、食っていけるものがある。例えばゲーム、web、コンピューターグラフィック等、今思いついたのですが「仕事」もそうですね)なのではと思います。チェルフィッチュの岡田さんも30代ということでしたし。20代で出てくる人が本当に少なくなりました。1997年度マップの再現はいいとして、点として残す価値のある新しい劇団は現在あるんでしょうか?そのあたりの視点が講義を通じて今後共有できたらと思います。
企画自体の感想ですが、ワンドリンク付きで1500円の設定は本当に良心的です。(あ、次はおつまみ持参で参ります(音立てないようなさきいかとか))人数についてはもっと多くの人に見て欲しいような、でもこのぐらいのまったり感がいいのか微妙です。あとせっかくあれだけ少人数なので、観客が簡単に自己紹介しあう(どういう立場の人で何が目的で来たかぐらいでOK)場を持ってはどうでしょう。8時開始の前でもいいですよね。とにかく準備が大変でしょうが中西さん、お店の方、頑張ってください。二回目のダンス編「ニブロール」も基本的に行きます。宜しくお願いします。