【競馬】競馬基本テクニック(物差し馬比較)

土曜のヒヤシンスSで一着に来たエキマエについて、ツイッターの方で「レッドアルヴィスとの比較で同等の人気になるべき馬だが実際は単オッズにして十倍以上の差が付いておりエキマエはオッズ的に狙い目だった」というようなことを書いたのですが、何せツイッター。この文字数では書ききれないのでちょっと補足をしたいと思います。

まず基本中の基本。同一レースで走った馬のオッズ差利用について。
例えばA馬とB馬が同じレースを走って0.0秒差で4着、5着だったとします。もし続けて同じレースに入ればAがBより若干人気という感じになると思います。しかし必ずしもそうならないのがオッズの面白いところ、例えばAがその後二戦で八着、十着、Bがその後四着、三着っていう成績だとすると次に同一レースの際、B馬の人気がA馬を大幅に上回るという事象が発生します。これは「大抵の人が成績欄を眺めて並びの綺麗な(二桁着順がなく、連続掲示板に乗ったような)成績を好む傾向がある」からです。
こういうオッズの偏りが生じたところで狙ってA馬に賭けるという習慣を付けていると、漫然とB馬を買う人とは成績に有意に差が生じてくると思います。

さて本題のヒヤシンスSのレッドアルヴィスとエキマエについて。この両者は直接対決はありませんが、ファイヤーロックという物差し馬を使います。レッドアルヴィスは東京1600でファイヤーに0.2秒差付けて勝利、一方エキマエは京都1800でファイヤーに0.0秒差で勝利してます。いずれも前走。ここで少し応用。レッドがファイヤーに勝った前走。ファイヤーはエキマエに負けた後のレースで東京に輸送してマイナス14キロ。レース後反動が出て休養に入ってます。さてエキマエに負けたファイヤーロックとレッドアルヴィスに負けたファイヤーロックのどっちが強いでしょう?こう考えると答えは自明で前者ですね。よってファイヤーに付けた着差の違いは無視できる。もしかしたらエキマエの方がレッドより強いかもという仮定すら成立します。
でオッズの差を見ます。レッド4.7倍、エキマエ61.2倍。実に12倍以上の差ですよね。こんだけオッズというのは人為的に偏るものなのです。勿論エキマエに賭けた方が美味しいのは言うまでもなしです。

まあ嵌った例のみ解説では胡散臭いと思われるかもしれませんが、オッズは人間が作るもの。注意して見てるとこういう穴ぼこが意外に沢山あいてるものです。そういうスキをどんどんついていきましょう。